阪神北圏域リハビリテーション支援センター

阪神北圏域リハビリテーション支援センター
研修案内 研修報告

研修報告の一覧

〈テーマ:在宅支援・リハビリの実際について〉  

 この度の研修では、医療法人協和会訪問看護事業部より看護師の柴田美子様をお招きし、訪問看護の実際について症例も交えながらご講義頂きました。利用者の方々に直接伺った「福祉用具ベスト1」では、実際に利用して役に立つ福祉用具やアイデアが一杯で、聞いていてとても楽しく勉強になりました。また、訪問リハビリでの関わりについては、理学療法士の松本恭弘様より様々な症例を通して実際の指導や工夫、苦労したことなどを教えて頂きました。

これから訪問事業に関わって行きたいと考えているセラピストだけでなく、既に現在訪問に出て活躍しているセラピストにとっても、再確認や再発見が出来る有意義な研修となりました。

 

 

〈テーマ:地域ケア会議でリハビリ職に望まれる事〉

 研修会に引き続き、第2部では洲本市役所健康福祉部介護福祉課・長寿支援課の理学療法士の畑山浩志様より、「当たり前を変える」をテーマに地域リハ会議でリハビリ職に望まれることについてご講義頂きました。畑山様が実際に参加されている洲本市の地域ケア会議の成り立ちから、試行錯誤の末現在の形に至るまで詳しく教えて頂きました。その中で、自分たちの暮らす「地域」を知ることが大切であること、最終的な目標はより良い「地域づくり」であることを改めて認識することが出来ました。また、高齢者の受け皿である集いの場について、もっとセラピストは知る必要があると痛感しました。今後セラピストが協力し活躍できる場を開拓していくためにも、地域ケア会議を通して顔の見える関係を作り、多職種で様々なアイデアを出しないながら情報共有していくことが大切だと思いました。

 

   全県リハビリテーション支援センターの安尾仁志様より、介護予防事業でセラピストが出来ることについて発表頂いた後、既に発足活動を始めている伊丹市PT・OT・STネットワークの伊丹ゆうあい 野村亮太様と、宝塚市PT・OT・ST連絡会の宝塚リハビリテーション病院 堤万佐子様より、活動報告や今後の課題について発表頂きました。

最後に、川西市中央地域包括支援センターの西田小百合様より、川西市で行っている介護予防事業の報告とセラピストへ期待することを伝えて頂きました。

今後新たにネットワークを立ち上げようとしている市町にとっても、既にネットワークが動き出した市町にとっても、現場の生の声を聴く機会を得て有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 

医療・介護・福祉に従事する方々230名の参加がありました。 數井先生には、病態ごとに具体的な症状の提示をいただき、動画も交えながら、とても分かりやすくお話しいただきました。 また「認知症ちえのわnethttp://orange.ist.osaka-u.ac.jp/)」(実際の認知症の方々への対応ケースを集め、皆で共有するサイト)の紹介もいただき、受講者の皆様からも好評でした。

介護保険施設伊丹ゆうあいのケアマネージャー 谷口和幸様、理学療法士 野村亮太様、介護保険施設ケアヴィラ伊丹の理学療法士 十川亮麻様から発表いただきました。

その後「自立支援・社会参加を考えよう」というテーマで、協立温泉病院訪問リハビリの北村愛様の症例提示を元に111人が14グループに分かれてディスカッションしました。

質問、意見が活発に出て、またケアマネージャーさんたちからの意見も出て有意義な時間を過ごすことができました。

宝塚リハビリテーション病院 訪問リハビリ担当 理学療法士 坂本諭様より症例提示として発表をいただきました。

その後「連携のために実践できる一歩を考えよう」というテーマでグループディスカッションをしました。

参加者108人が14グループに分かれて連携の問題点、解決策などを出し合い、13職種の皆さんと顔の見える関係づくりを目指しました。

人口構造の変化と社会保障への影響をリアルにお話しいただき、10年後25年後の実際について教えていただきました。それに向けた地域包括ケアシステム、多職種連携の進行に向けた主な施策の動向、医療介護連携の現状と課題について、重要ポイントをお示しいただきながらお話しいただきました。

今年度、厚労省からは「活動と参加」の実行を大きく打ち出されました。運動機能の向上と言う狭い意味でのリハビリだけではなく、その人らしい暮らし、その人が望むことにつながるリハビリの実現とはどうするのか、ということを実例の提示をいただきながら、分かり易くお話しいただきました。平日の夜にも関わらず大勢の参加がありました。

在宅での嚥下障害者に対する対応は、人手不足もありどこの事業所でも苦労されています。実際の問題点、今出来る精一杯は何なのかなど、訪問現場の実際の事例も提示頂きながら、お話しいただきました。平日の夜にも関わらず、150名の会場がいっぱいになり、講演後も永来先生への質問の長蛇の列ができました。

1 2
PAGE TOP ▲